marico world order

極私的プロレス観戦論

負けて内藤表紙

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内藤ファンとしてはやっとザック曰くゴミ箱行きのベルトをジェイに押し付けて

ヘビー戦線に戻ってこれることが嬉しい。ジェイにはいつかどこかで勝てばいい。今はのんびりとヘビーのベルトが近づくのを待てばよい。

二冠というギミックを提唱してリングを活性化しレームダックの後藤さえも復活。

ビッグマッチの数だけベルトがあり大会数を増やすほどタイトル戦が乱発されて

ベルトの価値はますます軽くなる。

気がつけばジュニアのレスラーもかりだして挑戦者のローテーションの回転スピードが早くなる。

ドーム2連戦に翌日また太田。日本の大会の合間にアメリカ、イギリス。

ますますタイトル戦は乱発される。

ベルトを落としてもすぐ違うベルト戦線へ移動する。

ニュージャパンカップも真夏の最強も

その優勝に特別な重みはすでにない。

それが単なる挑戦者決定戦だから。

オカダを頂点とするピラミッドは1ミリも揺らがないのがわかっているから。

このままではタイトル戦が消化試合レベルになりそうだ。

そんな中二冠提唱はベルトそのものに

意味付けをした。

ベルトの価値の重さではなく

本数がテーマになる。

これは見ている方はわかりやすい。

1よりも2。二冠よりも三冠。

数の大きさ=強さにみえる。

全日のように統一という言葉を使わないのもいい。ついたり離れたりする方が

面白い。

一本のオカダと白とUSとネバー3本のレスラーとどちらが強いと判断するのか。ブリティッシュもあるからマックス五冠だ。オスプレイなら六冠もある。

チャンピオンはそのベルト担当として

次のタイトル戦まで盛り上げる。

そんな役割分担があった。

そんな閉塞感に風穴を開けた。

内藤が言って注意されないから

組織上遠慮がちで言い出しにくい面々が

乗っかることができた。

外様の飯伏、外国人のザック

若手のジェイ、落日のエース、

窓際の後藤。

こうした功績は大きい。

内藤がさらに負けて混沌として

混沌の荒武者登場というオチまでついた。

その功績の評価が今回の表紙だ。

内藤のギミックの勝利だろう。