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極私的プロレス観戦論

内藤はベルトを投げ捨てることができるか?

週プロのインタビューを読んだ。

ジェイに負けて追い込まれて焦っていたという。

言葉を大切にするからノーコメントを貫いたようだ。

そこには今までの制御不能な内藤はいない。

ベルトへの執念。

焦り。

よく言えば人間味がある。

悪く言えば小物感。

今までのスタイルの完全なる手のひら返しではなかろうか。

そのあたりの整合性については

相変わらず誰も突っ込んでいない。

金澤氏が少し予想しているがそれは

本人に直接聞いたわけではない。

反体制を標榜し会社の言いなりには

ならずオカダ棚橋を反対勢力に位置付け

できたからこその今の地位であり

アウトロー的なスタンスに魅せられた人も多いはずだ。

結果的に品行方正になった内藤からは

以前のような毒気が抜けた。

もともと自分の好きなようにやると

言っていたわけだから反ベルトから

親ベルトになっても文句は言えない。

見てる方は置いてきぼりのような

二冠戦になる。

そのあたりの空気は今までの圧倒的な

内藤支持から変わってきている。

史上初  偉業  二冠の言葉にあまり熱を

感じられない。

内藤には二冠達成しかこのスタイル変更を納得させる方法はなくなった。

メインでヘビーのベルトを持ったオカダに勝つことが内藤ファンがこの2年待ったことだった。

しかし二冠戦に対象が変わってしまった。

ゴネるオカダに二冠戦を迫る内藤こそが

待ち望んだ図式だった。

焦点がボヤけた今、

2日目に内藤が二冠達成をしたとしても

心からデハポンを叫ぶ観客はどれだけいるだろうか。

実は、二冠達成よりも

最後のマイクの方が難易度は高いのだ。

二冠達成を支持しない観客に向かって

二冠達成の喜びをストレートにぶつけてしまえば最初のG1制覇と同じ現象が起きる。

そんな内藤をファンは求めていない。

 

 

内藤は二本のベルトを同時に投げ捨てる

ことができるか?

その場で返上するぐらいのことを言えば

内藤コール大爆発なんだが。