marico world order

極私的プロレス観戦論

内藤、どう捌く?

早くも次回のカードが決まった。

今シーズン4度目のEVIL戦。

東郷と金的に隠れてはいるが

EVILは進化している。

ファンを完全に無視した東郷との戦う二人羽織は彼のファイトスタイルに変化をもたらした。

対戦相手だけに集中できるのだ。

その成果が、

内藤に放ったカウンターからのノーモーションイービル。

その前にも出していたがマグレか、苦し紛れかのどちらかだろうと思っていたのだが、内藤戦では狙って放ったイービルだった。

闇の王の時は、技に入る前に観客アピールが入りいつもワンテンポ遅れていた。

勝ちにいくよりもキャラクターを演じる方を優先した結果だった。

キャラクターを演じなおかつ勝つ。しかし勝てない。それはそうだろう。

内藤もオカダもここって時に遊びはない。勝つレスラーは最後のたたみかけが

早い。今のプロレスはスピード勝負なのだ。しかし EVILは闇の王である。フィニッシュにいくまえに儀式が必要だ。

首切りの儀式。

そうしなければ勝利のサタンは微笑んでくれない。だが結果はこの5年サタンは

全く力を貸してはくれなかった。

これでは宗旨がえしても我々は文句は言えまい。

微笑んでくれたのは、サタンとの約束を違えて勝ったあの夏のオカダ戦のみ。

レインメーカーをカウンターで返したイービルだった。

そしてこの一戦以外はサタンの逆鱗に触れたのかカウンターイービルは出すことはなく

その後は内藤に四番手と言われる始末。

それがサタンとの契約を破棄した今儀式を重んじる必要がなくなった。

そしてカウンターイービルを出してきた。これは脅威であろう。

これをどう内藤がくぐり抜けるかが勝敗のポイントになる。

また気がかりなのは、殺人ビンタを入れないでフィニッシュにいくとデスティーノが決まらないという懸念が出てきた。そのいい例が先のケンタ戦である。

あそこで丸め込まれるなんて見たことがない。

さては新日版ゼーレの筋書きだったのかもしれない。

間を取らないスピードを増してきたEVIL 。

間を取る内藤。

勝敗を分けるのは殺人ビンタとカウンターイービルだ。

昨年、ドーム前にジェイに負けてベルトを落としたことを思い出す。

今年もドーム2連戦。

昨年のような二冠戦のような目玉はない。

さて新日ゼーレの老人たちはどちらに勝たせるだろうか?