marico world order

極私的プロレス観戦論

過去三年で一番ぬるい内容

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前回、前々回と比べ今回のドームの

トータルなクオリティは一番低い。

緊迫感はない。スピード感もない。

今年はこの2年見てきたスマートな新日プロレスはなかった。


合格は、4ウェイマッチのみ。


ダブついた動けないレスラーに付き合いダラダラと進む試合。

ぎこちなく噛み合わない試合に失笑さえ起こる。凱旋試合で久しぶりに評価がガタ落ちした夢勝ちマッチ。

誰が昔の全日のような試合をいくつも見たいと思うだろうか。


メインの前にドームの歓声がひとつになったのは、ヒロムがタイムボムを決めた時。

あとは、風になれの時。

それ以外は散漫な空気が支配する。

まったく盛り上がらない。

観客の人数に反比例して重くなる空気。二階まで届かない試合内容。

 

そしてメイン。

つまらない試合の連続で観客のフラストレーションをためにためたメイン。

まるでひと昔前の興行を見ているかのような空気。

唯一の救いは

メインで内藤が勝ちデ ハポンを叫ぶこと。


 

この日一番の大歓声で内藤入場。

誰もが内藤の勝ちを望む。


最後のため息と試合後のマイクアピールへの反応の鈍さ。

これがこの日のすべて。

 

終わってみれば 見事なまでのCHAOS祭り。


内藤の試合も何か飛び出すこともなく、終盤の粘りも見られず

プロトタイプの試合の枠をはみ出すこともなく最低限の仕事しましたみたいな。内藤が負けるパターンはいつもこんな感じ。内藤の過去の試合から比べるとあとふた山あってもいい試合だった。淡白。


前もってオカダの勝ちは決まっていたのか。

ダブルメインで彼のモチベーションが下がったのか。

ドームのメインだけで満足してしまったのか。

今回ベルトを取ると一言も言わず

ベルトへの無関心が敗因なのか。

煽るだけ煽って三万人超えたところまでが内藤の仕事だったのか。

愛社精神が強い内藤はあえて負ける提案を飲んだか。

内藤の大合唱を阻んだのは政治的なものか。営業戦略か。

内藤にとって勝ち負けより新日の観客動員が伸びることが生きがいだからか。


ドームの観客は、完全に置き去りにされた。誰のための大会だったのだろう?アメリカ?ジェリコ



ドームから帰る観客がみんな行き場のない不満をもっていたことは確かだ。笑顔とはじけた空気はなかった。

きょう初めて見た人たちは、来年は来ないだろう。