内藤がドームのメインに立つ
四年前のメイン降格から始まる内藤サクセスストーリー。
内藤がドームのメインに立つことが今日決定した。
内藤の夢の最後がここに実現した。
それよりも僕が興味を引くのは、ドームに何人集まるのか?
ここ2年は三万を切っている。
ドーム全盛期を知っているファンとしては、ドームの中に入って見渡すと寂しい入り。オカダ棚橋、オカダケニーでこれしか入らないのかとガッカリ感があった。
1月だし人がいないから観客席は寒い。つまり熱気がない。
あのUインターの対抗戦六万人や五万人前後を体感してきたものとしては、二万人台は寂しすぎる。新日本がひとり勝ちというがそれは小さな日本のプロレス村の出来事である。
スポーツやアーティストのライブの観客動員から比べたらまったく相手になっていない。
来年のイッテンヨンは、顔触れは変わらない。
オカダ内藤の顔合わせに新鮮味はない。新顔はスウィッチブレイド。ジュニアはヒロムが上がるだろう。EVILブレイクのカードはきったし。あとはSANADAのカードを切るか。それでも今年のイッテンヨンも現有戦力で勝負になる。
メインはオカダで変わらず。
例年通りなら二万五千人前後か。
ここに内藤の集客力が上乗せされる。オカダとの遺恨なし。オカダに興味なし。ベルトに興味なし。今までならオカダとのストーリーで集客する手法をとる。
実際に春の両国で内藤がオカダに勝った試合はエース争いで敗れた内藤がオカダに挑む図式だった。初めてIWGPのベルトが巻けるのか?
マンネリ感のあるオカダ政権を変えてほしい。
今回のドームも同じなら内藤はドームのメインで初めて勝てるのか、無敵のオカダを倒してほしいになる。
しかし内藤はそうは言わない。ドームのメインとベルトに目を向けるオカダを無視するかのように内藤は、最後にデハポンの大合唱をしましょうと我々に呼びかける。
夏の両国はまさにそうしたファンが集結した。
両国初日棚橋戦。決勝のケニー戦。どちらも内藤とデハポンを一緒に叫ぶことを楽しみにきた観客でいっぱいだった。
(昨日のトランキーロからあっせんなよを止められた時のオカダへのブーイング。
観客がどれだけ楽しみにしているか 笑 )
内藤のアピールは今日もオカダに向いていない。
内藤が向ける視線の先はプロレスファンだ。
反対のコーナーに立つオカダではなくその向こうに内藤はファンを見ている。
ドームの相手は誰でもいい。俺がメインに立つことが重要だと。
G1の時の手法をドーム大会でも使うつもりだ。
会社批判を繰り返してきた内藤が途中から「お客様、ファンファースト」に切り替え始めたのは、ICのベルトを落としてG1に臨むあたりからだったろうか。
内藤は、プロレスファンに直接訴える。最大の大合唱をしましょうと。
プロレスを好きならこの試合を見て下さいという。
この内藤の言葉を聞いてドームに行かない、試合を見ないプロレスファンはいるだろうか。ファン心理を揺さぶるのではないか。
オカダや棚橋が対世間へ向けて発信するのを横目に内藤はプロレスファンに向けて言葉を使う。
ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンのためのドーム大会と位置づける。
プロレスファンにターゲットを絞って発信する。
まさにファンファースト。
いつものドーム大会に内藤の呼びかけが加わる。
内藤が勝てば最後の大合唱ができる。
これがどのくらいの集客力につながるのか?
これからドームまで内藤が最近リピートしている言葉の発信力が試される。