marico world order

極私的プロレス観戦論

EVILの悲哀

バレットクラブ➖外国人とケンタ

= 邪道外道 石森 高橋裕  

 

もうユニットの体をなしていない。

そこへ鷹木が来てヘビー枠がダブついてたLIJ。

内藤がいやに煽っていたのは伏線だったのだな。

大好きなEVILのキャラを捨て

尊敬する内藤、ヒロムと袂を分かち

SANADAと2人で

終わりだーって叫ぶことを諦めて

バレットクラブ存続の為に単身出向命令

を事務所で言い渡される。

もう内藤の了解はとってある。と。

一社員のオレには拒否することはできない。その目にはうっすらと涙が見えたかもしれない。

お前には大チャンスだ。

内藤オカダと並ぶ。

会社のプッシュも取り付けた。

とか言われたのか。

その見返りは二冠のベルトと覇者。

しかしオカダ内藤をキズつけることなく

反則まみれの勝利。

誰にも祝福されない勝利。

さらに縁もゆかりもないセミリタイアのレスラーの手を借りることまで飲む。

あれほど内藤を追いかけユニット同士の

シングルを大切にしてきたのに

くる日も来る日も金的ストンピング

手段を選ばずではなく

彼に選ばせない。

徹底的に汚れ役を被せた。

トーナメントを通しずっと今までの

EVILを破壊していく過程を見せられる。

勝利こそ正義って言いたくなる。

今回残ったものは王者と覇者の結果だけ。そこには何も物語はない。

 

出て行くにしてももう少しなんとかならなかったのか。

二冠にするならどんなシナリオも飲まないといけないのか。

これが生え抜きにすることなのか。

内藤のパレハとして両国に登場してから

ずっと応援してきたEVILファンへの最大の裏切りだろう。

新日は、いつも会社ぐるみでファンを裏切る。そして当のレスラーさえも。

社風。

レスラーも組織の歯車⚙という現実を見せられたからこれほど今回の結果に

引きずられているのだろう。