モクスリー戦を控えてあれこれ。
モクスリーの休みない波状攻撃を見ているとハンセンを思い出す。
ハンセンは前へ前へ突進していくいわゆるブレーキの壊れたダンプカーだった。
前傾姿勢で相手に向かっていくスタイルはよく似ている。
技を出す前のアピールが少ない。
相手の技を受けない。
殴る蹴るが主体。
休まない。
全盛期のハンセンはがむしゃらに相手に向かっていった。
ラリアートもいきなり出していたから観客はよく置き去りにされたものだ。
モクスリーも変な予告なしに技を出す。
さあこれから技を仕掛けますよとアピールすると
流れが寸断され緊張感がなくなり観客にポップコーンを食べるヒマを与える。
ポップコーンを食べながら見ることができるレスラーが
スミス、エルガンであった。この2人が消えてモクスリーが上がってきたのは
新日本が他団体と違いより闘いを鮮明にしていこうとする表われなのかもしれない。
最近後藤二世になりつつあるEVILもそのキャラのせいかムダなアピールが多い。
そのアピールのために次の技を出すタイミングが相手より一歩遅れ敗戦につながっている。
この点をそのキャラとあわせて巧みに指摘する棚橋の恐るべき慧眼といったら。
後藤がなぜ永遠のセミファイナルレスラーになってしまったのか。
時折見せる拝みポーズが答えになる。
ケニーが去った理由もこのへんなんだろう。
客席に大げさにアピールするなら技で魅了しろよ。
棚橋や外道のそんな声が聞こえてくる。
そして技は少なくとも突進型のレスラーを日本人は好きだ。
石井と鷹木はまさにそのレスラーだ。
モクスリーはハンセンよりスリムだから
さしずめブレーキの壊れたトラック🚚あたりになるか。
アメプロから移りこれほどまでにアジャストしてきたレスラーはいない。
似たような経歴のCodyはアメプロそのままで失笑だけを残し消えた。
それはそうとモクスリーの恩恵を一番授かったのがジュースだ。
Cody のせいでサベージのバッタもんになりそうなところを先のUS戦でハードコア路線に修正してきた。入場まではバッタもんだがファイトスタイルは無駄なアピールがなくなり緊張感とスピードが出てリーグ戦も見応えがある。
あのファレと並ぶ、なんちゃってフィニッシュさえやめればトップに立てる。
誰か説得力のあるフィニッシュホールドを教えてあげてほしいものだ。
そして石井に勝った我らが内藤が次戦このモクスリーと対戦する。
ここで負ければ内藤の夏は終了になる事実上の決勝戦だ。
内藤は、パワー系の直線型ファイターは得意としている。
石井、後藤、エルガンに分がいいからモクスリーが強敵となるわけではなさそう。
間断なく攻めるモクスリーと緩急をつけて猪木ばりの風車の理論で相手の力を利用して実際に頭の上で 風車の如くクルクル回る内藤。
モクスリーは内藤タイプは初めてになる。
今まで4連勝の相手はモクスリーと似ていた。
(タイチはアメリカ帰りの疲れでインサイドワークを駆使するこなく真っ向勝負だから
同タイプと数えておこう。)
似たタイプを得意とする内藤。
もう負けられない内藤。
矢野戦の体力温存。
星取り上、負けても余裕のモクスリー。
4戦フルパワーのモクスリー。疲れていないわけがない。はず。。。
勝機は内藤にあり。
と筆者は考える。
2勝2敗 勝ち点4