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極私的プロレス観戦論

前田 マスターズ参戦

武藤率いるマスターズに前田がセコンドで参戦が決定した。

UWFのメンバーがプロレス回帰していく中、前田だけが距離をとっていた。

それでも近年は対談やゲストなどでプロレスとは絡んでいたから

時間の問題ではあっただろう。

今回の参戦は藤波の存在が大きい。

第一次UWFが崩壊し新日本に戻って来た前田を救ったのが藤波だ。

その藤波から再三誘われたら、   断るわけにもいくまい。

前田が、年寄りたちの集まるゲートボールプロレスにセコンドとはいえ

参戦することはこれでこれは事件ではある。

 

トップ戦線から外れたセミリタイアプロレスの先鞭をつけたのは馬場だった。

ファミリー軍団対悪役商会

それでも馬場はまだ50代だった。

60を前にリングに上がっていた馬場はバカにされ笑われていた。

それでも飄々とプロレスをしていた。

当時猪木以下新日本系のレスラーとファンには決して容認できるものではなかった。

今、その馬場の年齢をはるかに超えた老人たちがリングに上がって興行として成立している。

面白いことに否定していた急先鋒の新日本系のレスラーが中心となっている。

観戦するファンもあの頃に熱くなり馬場プロレスを否定した年配の人が多いのだろう。

 馬場はそれみたことかと「年齢を超えたものがプロレスなんだよ」と葉巻をくゆらせていることだろう。

 

 当日は後楽園ホールで前田のキャプチュードが大音量でかかるだろう。

こんなことは30年以上実現していない。

 

おそらく新生UWF旗揚げ戦

1988年5月後楽園ホール メイン。前田山崎戦以来かもしれない。

 

大大大前田コールが起こるだろう。

おそらくここ何年間でも例をみない大コールになる。

前田ファンにとってこれだけでもチケット代を払う価値がある。

キャプチュードが流れる中で前田の名前を叫ぶなんてこの先そうそうない。それも後楽園ホールで。

 

プロレスに歩み寄った前田に少し寂しさを感じるが年を重ねるということはこういうことなのだろう。

 あの前田が還暦であることに時の流れの速さを感じる。