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極私的プロレス観戦論

メイウェザー対天心 とUインター

メイウェザー対天心を見た。

この試合?は何をしているのか全くわからなかった。
限りなくボクシングルールに近い異種格闘技戦
戦前からショーと言いはり一度はキャンセル。
天心サイドは本気にさせろと言ったり。
本当なら無謀を越えて無知すぎるのかボクシングを見たことがないのか。
キックは反則金 5億円?猪木アリ戦を参考にしたとか。
いざ試合となればメイはニヤニヤ笑い。
天心は真剣な雰囲気でパンチをくり出す。
ボクシングもどきな試合はボクシングみたいなダウンで終わった。
何だこれは?
いったい観客は何をみせられたのか。
リタイアしたボクサーと素人のパンチの出しあい。
天心が倒せると思ったのか。
パンチが当たると期待したのか。
もしそうであるなら気の毒過ぎる。
1つわかったことはメイウェザーがスーパーヒールでマネーと呼ばれる元ボクサーの
タレントだということだった。
 
RIZINは高田が顔ということもあるがやっていることがエキセントリックでかつての
Uインターとダブる。
坂田、神取、堀田などなど。話題先行で煽る。
今回の異種格闘技というフレーズからもUインターのスキャンダラスさを彷彿とさせる。
高田北尾戦もそう銘打っていた。北尾もセミリタイアの相撲取りで変な格闘技をしている素人だった。
Uインターは猪木の異種格闘技戦のコピー。もちろん猪木のスケールには及ぶはずもない。
そしてRIZIN異種格闘技戦Uインターのコピー。
孫コピーだけありメイウェザー戦はUインターの劣化版。
ここまでコピーされるとショーとしても全く見る価値もない。
そもそも異種格闘技戦とはあの猪木の時代だからこそ成立したギミック。
それを今の時代に蘇らせてもナウシカ巨神兵を蘇らせたようにドロドロと溶けて使い物にならないことは明白だ。
実際に世界の笑い者でグダグダな試合だった。
猪木の参謀新間のようにきちんとした仕掛け人がいないとこうなるといういい見本だ。
総合なら総合で魅せればいいのに視聴率欲しさで毎回リタイアしたレスラーとかを
リングに上げて話題を作る。
猪木もどきな手法はもう時代遅れということに気づかないものだろうか。
しかし
昭和プロレスで楽しんできたファンとしては猪木、Uインターのノスタルジックを感じることができる。
あまりにも奇妙奇天烈なメイウェザー天心戦を実現までこぎつけて日本に呼んだ
高田率いるRIZINUインター、ハッスル的興行手法がこれから楽しみになった。
メイウェザー戦がぶち上がってからドタキャン、真剣勝負論争、キック5億円などケニー棚橋のイデオロギー闘争なんて吹っ飛ぶ面白さだった。
格闘技ファンの信用は思い切り失ったが、RIZINが名前を変えたUインターの劣化版団体ということは世間に大きく喧伝できたことは確実だろう。