デスティーノ決まらない?
グロリアからデスティーノ。
汗で滑ったように見える。それはないかな。だって
滑るならもっと滑る確率の高いエルガン、石井にはあんなことはおきない。
腕がフックしてなかったようにも見える。
勢いでミスするような状況ではなかった。
ジェリコは棒立ちだった。
かわしてもいない。
何もしてない。
内藤が勝手に回転しただけ。
内藤のオウンゴール。
なんともお粗末な展開からのスリーカウント。
ジェリコの棒立ちから考えるとデスティーノは相手が一緒に後ろへ倒れてくれないと
決まらない技ということになる。
あの流血といい今回のデスティーノといいプロレスの種が丸見えになるような
失態。
改めてスィングすることの難しさを知る。
内藤が言うようにジェリコと組まれた時点で終わったカードだったのかもしれない。
内藤自身は動けないジェリコとの試合を成立させる困難さを前もってわかっていたのだろう。
オカダが天龍引退試合で見せたようにどちらかが動けば試合らしく見える。
もしも事前に流れが決められていたならデスティーノのくだりは何だろう。
考えられるのはジェリコが後半ついてこれず決めていた切り返しが
できなかった。だからあんな間抜けなやりとりになった。
またはジェリコが故意にデスティーノをすかしたか。
追い込まれてとっさに暗黙の了解を破ったか。
それとも内藤の顔を潰すつもりだったのか。
それなら内藤の世界のスーパースターを無視し続けた結果が招いた
シュートでありセメントであるノイズ的な場面になる。
しかしその前のグロリアがいい角度で決まっていてジェリコの意識が朦朧としているからどうだろう。
そのあとのレフリーを突き飛ばすところからのフィニッシュはあらかじめ決まっていたのだろう。スムーズすぎるぐらいきれいだ。
試合の流れからあのときだけが異質だ。
あの瞬間こそがシナリオの外だったのかもしれない。
僕としては、わざとジェリコが故意にすかしたほうが面白いのだが、
何度ワールドみてもフラフラのジェリコが受け身を忘れて
内藤が勝手に逆上がりして着地しましたという赤面的な状況にしかみえないんだよなあ。