marico world order

極私的プロレス観戦論

内藤ファンの前へ

満を持して内藤がファンの前に出て来た。

グータッチでファンを見送るらしい。

 ロスインゴは、サイン会には出てこない。

他のレスラーは直接触れ合う機会があるが内藤達とはない。

この辺りは、意図的に一線を引いてきたように思える。

 

鈴木みのるだってTシャツ買うと握手とサインをしてくれる。

あの風貌だからなかなか怖くて買いに行けないのだが。

 

とうとう内藤もファンとの距離感を縮める時がきたのか。

前にドラマとか呼ばれたら出たいと言っていたし。

ファンとの交流もやぶさかではないのだろう。

むしろ喜んでいるのだろう。

 

内藤も上場に向けてメディア戦略の最前線へ駆り出されていくのか。

うーん。喜ばしいことだがどんどん大衆化して等身大のあんちゃんレスラーになってしまうのか。

内藤も、最初の神秘性が剥がれていっていまでは芋くさいニイちゃんキャラになり下がったオカダの二の舞になる可能性が高い。

 みのるがいい人なのにわざと性格悪くキャラ作りしてるような。

そのためにリング上の彼の言動にリアリティーを感じなくなったように。

 

オンとオフの境目があやふやになりリング上のキャラに説得力がなくなる現状に拍車がかかるな。

我々は、日常の延長にあるレスラーには興味がない。

プロとして完成された虚実を彷徨わせてくれるレスラーを見たい。

内藤達はそれをしたからファンを引き付けたのだろう。

 

幻想と非日常と非常識。日常からかけ離れていればいるほどお金を払う価値が生まれるのに。

プロレスラーが超人ならちょっとやそっとでは一般人が触れられない領域にいてほしいものだ。

もっとレスラーとしての商品価値を高める努力はしないのか。

やたらとメディアに出てファンにすり寄ることがファンサービスではないはずだ。

そいうのはセミリタイアのレスラーに任せればよい。

 

ファンと触れ合うのは引退して自分の居酒屋を出してからでも遅くないのに。

2年前の内藤がそうであったように

会社の方針に背きファンに背を向けるレスラーが出てこないものか。