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極私的プロレス観戦論

ケニーオメガ 対 ジュース

ケニーが神戸のメイン。相手はジュース。外国人同士でメインで5000人以上集まることに驚き😱

ケニーの作り出すハイレベルな試合への信頼度が集客力に結びついたのだろう。ケニーの良さは、毎回何が飛び出すかわからない技にある。

観客はおもちゃ箱をひっくり返したようなケニーのファイトは見ていて面白いしわかりやすい。

棚橋は、評価しないと解説で言っていたが技の安売りが減点対象か。

技をたくさん出すとレスラー間の評価が下がるのは今に始まったことではないが🤔

この試合もジャーマン連発、場外ブレンバスター、雪崩式片翼の天使

観客の想像力を超えた大技を繰り出した。なんの特徴もアクの強さもないジュース相手に試合を組み立てたのは明らかにケニーだった。


自分の膝の痛さも試合のギミックとして入れて観客の不安感を煽る。

きっと痛くなかったはずだ。

ヒントを出してくれているのに

そこを攻めきれないジュース。もっと攻めていればケニーとまではいかなくてもエルガンと同格まで価値が上がって終わったのに。このあたりは解説の棚橋、山崎も苦言を呈していた。今回もふつうに負けたジュース。


ただし感心したのはジュースがケニーの技を受け切ったことだ。

もしも事前に2人で申し合わせがなかったらあそこまで危険な技を仕掛けるだろうか。

それともケガのないようにケニーが上手く落としているのか。

ジュースの受け身が素晴らしいのか。

このあたりにプロレスの虚実があらわれるので興味深い。

事前に申し送りがない中であれだけジュースが技を受けたのであれば今後のジュースへの見方が変わる。

ともあれジュースだからケニーがあれだけの技を出したとしたら十分にジュースの受けの凄みは伝わった。ケニーの大技よりもそれを受けたジュースの方に目がいった。

プロレスは相互の信頼がなければ成り立たないとレスラーがよく口にするのを思い出した。

受けるだけからどうやって先へ行けるかがジュースの課題なんだろう。


ジュースがパルプフリクションの代わりに違うフィニッシュホールドを使った時がベルトを巻く日になるだろう。

というか、パルプフリクションでベルトを巻いてほしくないという個人的な思いなんだが。


ケニーにパルプフリクションを返されて次の一手が出なかったジュース。雪崩式を狙い逆に雪崩式片翼の天使を決められてしまった。

あれはケニーからジュースへのパルプフリクションの限界にそろそろ気付けというメッセージだったのだろうか。

戦っている相手に背を向けて勝つなんてどう贔屓目にみてもフィニッシュホールドとしての説得力ゼロなんだから。なんで一緒にジャンプするのかも説明つかないし。パルプフリクションを見るたびに欽ちゃんジャンプを思い出してしまうのは私だけではないはず😵

きっちり受けて返したケニーに拍手👏 よくぞ返してくれた。

内藤やSANADAがお約束とはいえこれでホールを取られるたびに悲しくなっていたので。


いつかパルプフリクションと決別した殺気あるジュースを見てみたい。

あの端正な顔立ちで殺気と狂気をまとったら、そのギャップにファンは酔い痴れるだろう。

そう、我々がかつて、シンやブローディに魅せられたように。

まだまだ伸びしろのあるジュースが

どんな形でベルトを巻くのか楽しみでもあります😊