デストロイヤーと足4の字固め
プロレスを見始めたときにはデストロイヤーはもうタレントだった。
今回の訃報においてデストロイヤーが魔王と呼ばれ真のプロフェッショナルレスラーだったことを伝える記事は見受けられない。
レスラーよりも和田アキ子とテレビに出ていたタレントレスラーとの認識だ。
今から40年前に村松友視がその著書「私プロレスの味方です」の中で
ザ インテリジェンス ザ センセーショナル ザ デストロイヤー
について書いている。
ザ デストロイヤー衝撃の登場
そこに書かれているデストロイヤーは我々が知っているデストロイヤーではない。
紛れもない魔王が描写されている。
その魔王がフィニッシュホールドに使った技が足4の字固めだ。
もともとはネイチャーボーイ バディ ロジャースのフィニッシュホールドだった。
彼は日本には来なかったのでデストロイヤーが力道山との一戦で有名にした。
この足4の字固めをフィニッシュホールドにするレスラーはトップに立つ。
まるで持てば世界の覇権を握ることができるロンギヌスの槍のようだ。
ロジャース
デストロイヤー
リック フレアー
プロレスファンにとって最も馴染みが深い技。
誰もが一度はかけ、かけられてその痛みを共有できる技。
一時は飛び技 関節技 キックに押されつなぎ技としてその地位を落としてはいたが
武藤が高田を破ってからフィニッシュホールドとして復活した。
最近その足4の字固めをフィニッシュホールドとして使ったレスラーがいる。
それがジェイ ホワイトだ。
ただし裏ではあるが。棚橋からギブアップを奪ったのは記憶に新しい。
ロンギヌスの槍をジェイは手にしたのだろうか。ジェイはその後頂点に立つ。
デストロイヤーとともに足4の字固めが日本に登場してから50年以上たつがその魔力は一向に衰えることはない。