marico world order

極私的プロレス観戦論

ジェリコ乱入

シナリオ通りでハプニングになってない。

水噴射会見はよかった。

あれは、誰も予期しなかったから

最高の見せ場になった。

しかし

その夜の後楽園がよくない。

誰もがジェリコ乱入を予想。

問題はその方法だ。

スクリーンに見入る内藤の背後から

イス攻撃。これでは内藤が待っているのが見え見え。

内藤も乱入は百も承知。

観客も待っている。

あまりにも安易な乱入方法。

考えた人は次から変わってほしい。

あの間延びした時間のほうがハプニングだった。

どうしても昔のプロレス寸劇を二人にやらせたいんだね。

やるならシンの新宿事件やブローディ初登場のインパクトを超えてほしい。

内藤、ジェリコ役者は揃っているのに生かしきれない。

この2人ならもっと凄い展開で世界を巻き込めた。

こう考えると長州大仁田の絡みの大仁田の天才的な演出力にはいまさらながら感心する。

 

もうジェリコが来るのはわかっているんだから正面から対峙するとか、

試合を壊して乱入させるとか他にも方法があったはず。

今回のような乱入方法は、笑われるだけでせっかく昼間作った内藤ジェリコの殺気をそいでしまい残念。

昼間の会見がよかっただけになおさらだ。

内藤に新日は雑だと言われているが、試合以外が本当に適当だ。

デパートの屋上の仮面ライダーショーの方がよほどリアリティがある。

前回の流血もそうだったし反省しないんだろう。

もっと緻密なエンタメの世界を構築しなければみるにたえない。

殺気、緊迫感、ヒリヒリする空気、

観客はそれを求めている。

内藤ジェリコもそれを表現しようとしているのに。

たかが乱入と言うなかれ、

内藤ジェリコのカードがすっかりボヤけてしまった乱入劇だった。