marico world order

極私的プロレス観戦論

マシン引退

マシンが引退。

猪木 馬場

藤波 長州  鶴田 天龍

前田 平田  ジョージ高野  

闘魂三銃士

 

もしも前田がやめないでジョージがコブラにならなければ

あの頃の新日もずいぶん違った風景になっただろう。

前田 高野兄弟  あの身長とルックスは稀有だった。

 

平田はマシンになることもなく前田とジョージと一時代を築いたんだろう。

プラス佐山、船木、高田が抜けたことで新日は次代のスター候補を一挙に失った。

 

さらに長州もいなくなる。

もう糖尿病の猪木では客が呼べない。

頼るのは話題性。それがマシンでありコブラであり海賊やたけしプロレス軍団という

マンガみたいなマットになった。

ここに猪木のストロングスタイルは死んだ。

そんな迷走しまくった猪木の置き土産がマシンだ。

 

前田と平田、ジョージが織りなす新日マットを見たかった。

日本マット史上最高にスケールの大きいプロレスが見れたはずだ。

前田は平田というライバルを失い平田も前田を失う。

その後の2人はそれぞれ孤高の戦いをしていく。

2人とも最後まで同世代という好敵手には出会えなかった。

前田は先輩の壁に挑み続けた。

平田は後輩のために己を殺した。

 

前田と平田が前座で繰り広げた試合の中で

平田の唇がもげたというエピソードが印象に残る。

 

引退セレモニー。前田にぜひ来てもらいたかった。